トラフィックの推移から見る日本のインターネット
2000年末から2001年にかけてブロードバンドサービスが開始した当初、そんなに広い帯域があってもどうすんの?という意見が散見されたが、YouTubeをはじめとするビデオ系サービスの隆盛を見るにつけ、漸くブロードバンドが利活用されるようになってきた感がある。また、MashUpはサーバー間のデータ通信を促進するし、AJAXも使いようによってはクライアントとサーバー間のデータ通信を増加させる要因になり得る。こうなってくるとインターネットのトラフィックは大変なことになってんじゃないの?と思って調べてみた。
ソースは総務省の「我が国のインターネットにおけるトラヒック総量の把握」と「ブロードバンドサービス等の契約数」。但し、2004年5月のトラフィック総量だけは公表値がないので、「トラヒック総量の把握」の資料添付の「国内主要IXにおけるトラヒックの推移」をベースに推計してみた(2004年11月以降の公表値を見る限り、国内トラフィック総量が主要IXトラフィックの約4倍であることより推計)。

結果は上図の通り。インターネット契約数をユーザ数とすれば、ユーザ当たりのトラフィックは、2005年を境に飛躍的に増加していることがわかる。ちなみに、推計値だらけになるので割愛したが、2003年以前のユーザ当たりトラフィックは、2004年と殆ど変わらないレベルで推移している。2005年というとYouTubeとGoogle Videoが開始した年であり、それと時を同じくして日本のユーザの一人当たりトラフィックが増加しているというわけだ。結構雑な調査ではあるが、最初に示した仮定の通り、ここ2年ほどでユーザが求める帯域幅は一気に拡大したと言ってよいだろう。但し、ビデオ系サービスのように瞬間風速が大きなものがその要因となっているのか、MashUpやAJAXのようなデータ交換技術が要因となっているかまでは、これだけでは不明である(まあ、多分前者なんだろうけど)。
今後、ますますこういった傾向が進んでいくと、ニーズが増えてくるのがトラフィックを軽減させるサービスだ。データ配信のルーティングの効率化技術や、データのキャッシュ技術、圧縮技術、負荷分散、といった最早枯れた感のある技術が以外に注目を浴びるのかもしれない。勿論、バックボーンではそうした技術はとっくに採用されているから、今後はもっとエンド側のネットワークやLAN内での活用が促進されるだろう。ブログがLAN内で活用され始めたように、Web上のサービスと同じような仕組みが、LAN内で活用され始めることが予想されるからだ。MashUpだの集合知だの、Web2.0の裏側で以外に地味な分野が儲かるのかもしれない。
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