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$p@mm3rs lo$3~商社マンとスパム

葉書の画像スパム。うざいですよね。
一昔前、といっても10年も遡らないくらい昔、商社マンの朝はテレックスのチェックから始まったものです。
今やどの企業でも見られるのと同様、商社マンの朝もメールチェックからスタート。
海外、とくに昼夜逆転しているアメリカ大陸との取引が多い仕事の場合、まずは海外の取引先、子会社からの報告や連絡、苦情や引合なんかに目を通しつつ、NY TimesやCNNなどのニュースサイトからのメールマガジンに目を通すことになります。
ちなみに、微妙に日本時刻の夕方くらいから朝が始まるヨーロッパ相手の仕事の場合、夕方に電話すればウッカリ相手が捕まったりするので、そのまま深夜まで(即ち相手の終業時刻まで)残業モードに入ったりするんですが。
それはさておき、ただでさえ忙しい朝の時間、数多のメールの中にスパムメールを見つけた日にゃブチキレです。
何が「YouCa:nBeB:igEn:ough 」だと。黙れと。
最近はメール内容のキーワードフィルタリングも一般的になってきたせいか、メールのタイトルを「:」で区切ったり、「S」を「$」で表示したりとよく考えるもんです。
そんなもんで、月曜日のThe Japan Timesに「$p@mm3rs lo$3」の見出しを見つけたときは思わず笑ってしまいました。
(注:$=S、@=a、3=e、つまり"Spammers lose")

記事の内容は、CNNにあるものと同じ。
アイオワ州でメールサービスの会社を経営しているRobert Kramer氏が、スパム企業3社を相手に訴訟を起こしたところ、その3社に命じられた賠償支払総額が何と総額10億ドルにもなったと。
面白いのは、今回判決の根拠とされたのがFederal RICO Act(Federal Racketeer Influenced and Corrupt Organizations Act)だということ。
Federal RICO Actというのは本来マフィアや麻薬組織に適用するための法律で、RICO Actに定めた犯罪行為(racketeering activity)も、下記の通りとなっている。

1961条 定義:「犯罪行為(racketeering activity)」とは、州法・・または連邦法で可罰の次の行為およびその脅しをいう:殺人、誘拐、賭博、放火、強盗、贈収賄、麻薬取引き、贋物製造、州際輸送窃盗、年金窃盗、郵便詐欺(mail fraud)、電信詐欺(wire fraud)、強要(extortion)、公務執行妨害、通商妨害、盗品州際輸送、白色奴隷輸送、…

うひゃあ。
スパムもついに殺人や誘拐とならぶ犯罪になってしまいましたか。
お陰でIowa Lawではスパム一通に就き$10の賠償金しか出なかったのが、最終的に3倍の10億ドルになったんですと。すげえな。
但し、切ないのはKramer氏の弁護士の言葉。

"We hope to recover at least his costs,"

裁判で一番かかるのは弁護士費用。普通はそれすら回収できないケースが多いわけで、今回は見事な勝訴となったわけですが、それも相手あっての話。

According to court documents, no attorneys for the defendents were present during a bench trial in November.

スパム業者を相手取っても、そりゃノコノコ法廷に現れたりはしませんわな…。

スパム業者を殺人・誘拐と並ぶ大犯罪と認定する歴史的快挙を成し遂げながら、Kramer氏は泣き寝入りするしかないのかのう。

【参考】
マルチメディア・インターネット事典:RICO法
米国における特許関連違法行為と民事RICO法

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